スキンケア

【プロが解説】スキンケアの正しい順番とは?入浴後と朝と夜では順番が違う?

今回はスキンケアの正しい順番と、入浴後の全身ケアの順番についてを解説します。
エミリ

この記事を見れば、スキンケア用品の正しい順番とその役割、正しい使い方がわかるようになり、自分に合ったスキンケア用品を選べるようになります。

また、お風呂上りの髪や身体が濡れている忙しい状態から、どんな順番でスキンケアをしていけば良いかをプロの視点から解説します。

化粧品は正しい順番で正しい量を使用しないと、お肌にダメージを与えてあなたの嫌いな肌トラブルを起こしてしまいかねません。

化粧品が肌のどの部分に影響しているのか、どのように影響しているのかを理解すれば、化粧品選びや使い方も上手になっていきます。

メグさん
色々な商品が出ていて混乱していました。自分で選べる様になるのは嬉しいですね。

今まで何となくスキンケアをしていたという方や、これからしっかりスキンケアをしていきたいという方へ、初心者にもわかりやすいように詳しく解説しています。

化粧品メーカーによっては使う順番が違うものもありますが、今回は基本的な順番についての解説です。
エミリ

また、この記事では「肌タイプ」という言葉も出てきます。ご自身の肌タイプがわからない方は下のリンクから肌タイプを確認して下さい。

>>肌タイプ診断【5つの肌タイプ別】特徴・化粧品選び・お手入れ方法

お知らせ

お風呂上がりのスキンケアの順番(全身編)」を見たい方はこちらのリンクをタップして下さい。

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エミリ

スキンケアの正しい順番

スキンケアの正しい順番 スキンケアをする女性

スキンケアの基本的な順番について説明します。

毎日の丁寧なお手入れが、本来の綺麗なあなたを保つ一番の方法です

キチンと実践すれば、1~3週間でお肌の違いを実感できるはずです。

これから全体の流れを説明をして、その後詳しく解説していきます。
エミリ

朝のスキンケアの順番

  1. 洗顔
  2. 柔軟化粧水
  3. 美容液
  4. 乳液
  5. 収れん化粧水
  6. 下地クリーム
  7. 日焼け止め
  8. 普段のメイク

夜のスキンケアの順番

  1. アイメイククレンジング
  2. フェイスクレンジング
  3. 洗顔
  4. 〔スクラブ洗顔〕
  5. 柔軟化粧水
  6. 〔マッサージクリーム〕
  7. 〔パック〕
  8. 〔柔軟化粧水(マッサージ・パック後)〕
  9. 美容液
  10. 乳液
  11. 収れん化粧水
  12. ナイトクリーム

簡単な順番については上の表の順番になります。

朝と夜では、やる事とやらない事に違いがありますので、2つに分けました。

毎日行わないものや、無理に使う必要のないものは「〔〕」で囲んでいますので飛ばしてお手入れして、かまいません。

寝る時もメイクをする方や昼夜逆転している方等は、ご自身のライフスタイルに合わせてアレンジして下さい。

これから各種スキンケアの詳細について説明していきますが、下記の項目はスキンケア全般で注意すべき事です。

  • 強い力でゴシゴシ肌を擦らない
  • 正しい量を使用する(使用量が少な過ぎない)
  • 目的に合ったアイテムを選ぶ
  • 部位別にやるべきスキンケアを理解する
  • 清潔な手でお手入れをする
  • 正しい方法でお手入れする

スキンケアを行っていく上で基本となる部分なので、常に意識しておきましょう。

ここからはクレンジングや洗顔等、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

順番に加えて、役割や種類、選び方、使い方等についても解説しています。

クレンジングの順番等について詳しく解説

クレンジングは夜のスキンケアの最初のステップ。

メグさん
帰宅後にメイクを落とす段階ですね。

クレンジングは肌にとって一番の負担です。かと言って雑に行うと化粧品メイクや汚れが肌に残ってしまいます。

以下のチェックポイントを意識してクレンジングしましょう。

ポイント

  • クレンジングの使用量はケチらず適量
  • ポイントメイクは先に落としておく
  • 短時間でしっかり落とす
  • すり込まないで優しく、汚れを浮かし落とす

肌への負担が大きくなるので、クレンジングは素早く済ませるようにしましょう。

クレンジングの役割

クレンジングは皮膚表面の皮脂や油性のメイクアップを落とすために使用します。

また、毛穴に入ったメイクや皮脂の汚れを落とします。

ここでしっかりメイクを落としておかないと、この後のスキンケア全てに悪影響を与えます

  • 油分が酸化して肌の刺激物になる
  • 肌の老化を進めてしまう
  • ターンオーバーが正常に行われない
  • シミを作る原因にもなる
  • ニキビや吹き出物ができる...等々

クレンジングは綺麗な素肌を保つために重要な事です。あなたに合ったクレンジング選びと、正しい使い方をしましょう。

クレンジングの種類と選び方

クレンジングの種類と刺激の強さ

クレンジングは主に5種類に分けられます。

  • ミルクタイプ
  • クリームタイプ
  • ジェルタイプ
  • オイルタイプ
  • シート(ローション)タイプ

選ぶ基準としては、お肌のタイプやメイクの濃さで使うクレンジングを選ぶのをおすすめします。

クレンジングは油分を除去するために、界面活性剤を使用している製品もあります。

界面活性剤が多く含まれている製品はメイクを落とす力が強い反面、肌の負担が大きくなるため、なるべく刺激の少ないものを使用しましょう。

上の表は刺激の少ないものから順にミルクタイプ→クリームタイプ→ジェルタイプ→オイルタイプ→シートタイプとなります。

お肌の状態や、濃い目のメイクをした時等でウォータープルーフのメイクを使った日は「オイルタイプ」を使い、普段は「クリームタイプ」を使う等の使い分けをするといいでしょう。

後で説明しますが、アイメイク等、一部分だけの濃いメイク(ポイントメイク)は、専用のリムーバーを使って事前に落としておくことがお肌にとっての賢い選択です。

乾燥肌や敏感肌、お肌の調子が悪い時は普段より優しいタイプのものを使う等、あなたの肌質やその日のお肌の調子にも合わせて選んでいきましょう。

クレンジングの使用方法

[クレンジングの動画]

皮膚の強い部分から順にクレンジングをしていく事で、肌への負担をなるべく少なくするのがコツです。

そのためクレンジングは2回に分けて手に取ります。

クレンジングの適量の半分ずつ使用していく事になります。

すすぐお湯は熱すぎず冷たすぎず、人肌程度の温度で行えるように準備しておいて下さい。

「手早く、優しく、丁寧に」がポイントです。
エミリ

step
1
適量の半分のクレンジングを手に取る

手元の商品の説明を参考に手のひらに取りましょう。

step
2
Tゾーンからクレンジング

Tゾーンは比較的強い部位です。

額から鼻へ、薬指と中指の腹を使ってやさしく馴染ませていきます

手に取った半分のクレンジング料は全てこの部分に使用します。

小鼻等の凹凸の多い部分にもしっかり馴染ませておきましょう。

step
3
Uゾーンのクレンジング

もう一度適量の半分のクレンジングを手に取り、頬や顎の部分にクレンジングを馴染ませていきます。

step
4
目元や口元等残った部分をクレンジング

目元と口元は顔の皮膚の中でも特に薄く弱い部位です。

細かく凹んだ部分も多いですが、特に慎重にやさしくクレンジングを馴染ませていきましょう。

step
5
ぬるま湯で洗い流す

ぬるま湯で洗い流していきます。

この時も強く擦り過ぎない様に注意して下さい。

Tゾーンからすすぎまでの一連のクレンジングを1分程度で行いましょう。
エミリ

落ちにくいマスカラ等のポイントメイクは事前に専用のリムーバーで落とす

マスカラや口紅等のポイントメイクは、落ちにくいものを使用する事も多いと思います。

特にマスカラはブランドによって固め方が様々な為、他の部位と一緒にクレンジングをするとなると難しくなる場合があります。

化粧残りの原因になりますので事前に落としておきましょう。

使用しているポイントメイクに合ったリムーバーを使用して落としましょう。

リムーバーを選ぶ時のポイントは、使用しているマスカラや口紅と同じブランドのリムーバーを選択する事です。

メーカーは自社の製品でもリムーバーを試験しているので同一ブランドを使用するのが無難です。

メグさん
アイメイクを購入する時にリムーバーも一緒に購入しておくと安心ですね。

洗顔の順番等について詳しく解説

クレンジングが終わったら洗顔をしましょう。

メイクをしていない朝のスキンケアは洗顔から始まります。

とても大切な作業ですが、クレンジングと同様に洗顔も肌に負担をかけるものでもあります。

ポイントを押さえて、短時間で行うのが理想です。

ポイント

  • 洗顔料をしっかり泡立てる
  • 泡で優しく洗う
  • 細部まで丁寧にすすぐ
  • タオルドライは軽く押さえるように水分を拭き取る

洗顔の役割

クレンジングは油性の汚れを落とすのに対して洗顔は水性の汚れを落とします。

水性の汚れとは、ほこりや花粉等の空気中の汚れと、私たちの身体から出る古い角質、汗、皮脂等が混ざり合ったものです。

この汚れを放置したままにすると、肌の刺激になったり、雑菌が繁殖して肌環境が悪くなります。

これらの汚れは油性の汚れを落とすクレンジングだけでは落ちません。
エミリ

寝てる間にも汗をかいたり枕のほこりが顔についたりして肌には汚れがついています。

メグさん
朝起きた後もメイク前にはちゃんと洗顔しなければいけませんね。

洗顔の種類と選び方

洗顔は様々な種類があります。

洗顔の種類 説明
固形石鹸タイプ シンプルな万能型で、余分な成分を含まないものが多い。
クリーム・リキッドタイプ 洗浄力は強いものから弱いものまで様々。保湿成分や美白成分等、汚れを落とす成分以外も配合されているものが多い。
パウダータイプ
ジェルタイプ
泡タイプ 泡立てる必要がないので楽だが、強い界面活性剤を含むものが多く、肌への負担も大きい。
ミルクタイプ 肌に優しいが、汚れが落ちにくくおすすめできない。ひどい肌荒れやひどい敏感肌用。

大きく分けて上記の6つですが、保湿成分の入ったものや、美白成分の入ったもの等たくさんあってどれを選んだらいいかわからなくなると思います。

結論から言いますと、お肌を第一に考えるなら余計な成分が入っていないシンプルな洗顔がおすすめです。

洗顔料に保湿成分や美白成分が入っていたとしても、洗い流すのであまり意味がありません。

皮膚に保湿成分を残すものもありますが、このような製品は肌の表面に油膜のようなものを一時的に形成させます。

多少なりとも皮膚に蓋をしてしまうことになりますので、この後の化粧水や美容液の浸透にも影響します。
エミリ

油分などの余計な成分が入っていないものを選びましょう。

メグさん
余計なものが入っていない固形石鹸を選ぶと良さそうですね。

洗顔の使用方法

[洗顔の動画]

step
1
手を洗う

クレンジング後、帰宅後等状況は様々だと思います。

クレンジング後の余計な油分は泡立ての妨げになります。

手についた雑菌などは一度洗い流して、清潔な手で洗顔しましょう。

step
2
ぬるま湯で顔全体を濡らす

最初にぬるま湯で顔を洗い、顔全体を濡らします。

step
3
洗顔料をしっかり泡立てる

[泡を逆さに持った手の画像]

洗顔料を手のひらに取り、指先を使って空気を入れるように泡立てていきます。

泡を持った手の平を逆さまにしても落ちないくらいに泡立てます。

濃密でしっかりと泡立った状態は、水分と洗顔料の比率が最適な状態です。

最適の洗浄効果を発揮するので、必ず泡立ててから使用して下さい。

泡立てネットは水分量が少なくても簡単に泡立ってしまいます。

適正な水分量をわかった上で使用しないと肌に不要なダメージを与える事になりますので、慣れるまでは手で泡立てる事をおすすめします。

step
4
Tゾーンを洗顔する

皮脂の多いTゾーンを洗顔します。

額や鼻に泡を乗せて、指の腹でやさしく円をかくようにクルクルと洗います。

指で洗うのではなく、泡で洗うイメージです。

step
5
Uゾーンを洗顔する

次に顎や頬等のUゾーンを洗います。

step
6
口元や目元等残った部分を洗顔する

口元や目元等の肌の薄い部分を洗います。

step
7
ぬるま湯で丁寧にすすぐ

人肌程度のぬるま湯で、洗顔料が顔に残らない様に丁寧にすすぎます。

髪の生え際やフェイスライン、小鼻のわき等はすすぎ残しをしやすいゾーンなので特に注意しましょう。

step
8
タオルドライ

清潔なタオルで水分を拭き取ります。

顔を擦る事無く、タオルを軽く押さえて水分を染み込ませます。

洗顔もクレンジングと同様に、肌に負担がかかります。
1分程度で終わらせるようにしましょう。

エミリ

化粧水の順番等について詳しく解説

洗顔が終わったら、次に化粧水を使います

化粧水は「柔軟化粧水」と「収れん化粧水」があり。

洗顔後に使用する化粧水は「柔軟化粧水」です。

「収れん化粧水」は美容液や乳液の後に使用します。

化粧水の役割

柔軟化粧水」はお肌の角質層に水分を補い、柔軟でしなやかな肌にします

角質層の柔軟性が上がると、次に使う美容液や乳液の浸透力が高くなります。

特に日本人は水分の保持能力が低いため、洗顔後はすぐに化粧水を使いましょう。
エミリ

収れん化粧水」は、お肌を引き締めてくれます

美容液や乳液、パックの後等お肌のお手入れの締めに使用します。

収れん化粧水は皮脂を抑えるので、乾燥肌の方は気になる部分にだけ使用する等の工夫が必要です。

化粧水の種類と選び方

種類 説明
柔軟化粧水 一般的な化粧水。肌に水分を補給して、美容液等の浸透力を高めます。
収れん化粧水 毛穴を引き締め、キメを整えます。余分な皮脂を抑えて、ニキビ、テカリ、毛穴の黒ずみ、化粧崩れを防止します。

「柔軟化粧水」のほとんどは水分なので、選ぶときにはそこまでこだわる必要はありません。

テクスチャーや使いやすさで選んでもいいでしょう。
エミリ

出来るだけ効果があるものが良い方は、あなたが使っている美容液と同じブランドのものを使用する事をおすすめします。

ブランドがバラバラなのであれば、ビタミンC誘導体が配合されているものも良いでしょう。

ビタミンC誘導体は、活性酸素の除去、ニキビの色素沈着防止、メラニンの抑制等、美肌に嬉しい特徴を備えています。

メグさん
迷ったらビタミンC誘導体ですね。

「収れん化粧水」を選ぶ際には、「保湿成分」が入っていて、「肌の刺激が少ない」ものを選びましょう。

保湿成分の中でも、高いパフォーマンスを出してくれる「セラミド」が入っている化粧水がおすすめです。

PG(プロピレングリコール)等の肌への刺激が強いものが入っていないものを選ぶことも大切です。

化粧水の使い方

[化粧水の使い方の動画]

step
1
適量を手に取ります

柔軟化粧水は、適量をコットン二枚に含ませます。

コットンに含ませた化粧水で、お顔全体を優しく拭き取る感覚で拭いてください。

お顔を拭いた、コットンを裏返して首やデコルテも拭き取ってください。

シャバシャバしたテクスチャーの化粧水は、数回に分けて手に取ります。

お肌が乾燥している時は、拭き取った後に手のひらに化粧水を取り、お肌になじませるように手のひらで押さえてください。

step
2
手のひらで押さえるようになじませる

顔全体および首、デコルテになじませます。

手のひらで押さえるようにして、なじませます。

パッティングしたり、強く擦る行為はNGです。

step
3
最後にハンドプレス

しっかり全体になじませたら、最後に手のひらで押し込むようにハンドプレスして浸透を促します。

ポイント

  • タッピングはNG
  • 優しく抑えこむ感じでつける
  • 首やデコルテにも使用する
  • 化粧水は下から上に向かって使う

美容液の順番等について詳しく解説

柔軟化粧水の次は美容液を使用します

お肌の悩みを抱えている方には大事な工程です。

10代や20代前半で特に悩みのない方は使用する必要はありません。

美容液の役割

美容液は美白、シミ、シワ、乾燥、アンチエイジング等あなたの悩みを改善するために使用します。

化粧品の中でも、贅沢品を使うなら一番は美容液ですね。
エミリ
メグさん
何を選ぶか迷っちゃいます。

美容液の種類と選び方

種類 説明
保湿美容液 保湿をメインとする美容液です。肌の乾燥を防ぎたい方。今の美肌を維持したい方。
美白美容液 日焼けに負けない白い肌を手に入れたい方。シミ、そばかすを防ぎたい方
アンチエイジング美容液 シワ、くすみ、たるみ、目の下のくま、たるみ毛穴、ほうれい線等の年齢による肌の悩みを改善したい方
その他の美容液 ニキビや肌荒れ等の一時的な悩みを改善したい方。

美容液は様々なメーカーから様々な商品が出ています。

あれもこれもと全ての効果を得るような美容液はありません。

あなたがどんな悩みを解決したいかで選びましょう

美容液の使い方

[美容液の使い方の動画]

step
1
美容液を適量手に取る

もったいないからと少なめにしか使用しない方も見かけますが、適量を使用しなければ、効果を発揮できません。

逆にもったいない事になりますので、説明書の適量はしっかり守りましょう。

2種類の美容液を使う場合は、「水っぽい美容液」→「油っぽい美容液」の順番で使用します。

step
2
手で美容液を温める

手に取った美容液を両手ではさみこみ、温めます。

温める事で美容液がなじみやすくなります。

step
3
美容液を顔全体に馴染ませる

手のひらに美容液を広げて顔全体になじませます。

顔の中心から外側に向けて、肌の上に置くようなイメージでつけていきます。

目元等の細かい部分にも丁寧につけていきます。

step
4
気になる部分には重ね付けする

気になる部分には重ね付けをしましょう。

step
5
仕上げにハンドプレス

最後にググッと押し込んで肌になじませます。

ハンドプレスで浸透を高めましょう。

step
6
継続して使用する

美容液はコロコロ変える事なく、継続して使用のがコツです。

ただし、肌に異常が現れた場合は直ちに使用を中止しましょう。

乳液・クリームの順番等について詳しく解説

美容液を付けた後は乳液やクリームを使用します。

乳液やクリームを使用する順番は、美容液が浸透してからです。

しばらく待ってから使用しましょう。

乳液やクリームを先に使用してしまうと、油分が肌を覆ってしまい、美容液や化粧水の浸透の妨げになってしまいます。

しかしながら、商品やメーカーによって乳液やクリームを先に使う事によって、化粧水や美容液の成分を浸透しやすくする効果があるものもあります。

メグさん
商品の説明書をよく読んでから使用すると失敗しませんね。

乳液・クリームの役割

乳液・クリームは肌の油分を補うために使用します

年齢を重ねるにつれて、肌の油分は少なくなるため年齢に応じて使用量を調整しましょう。

肌質や肌の部位、その日の体調によっても肌の油分は変わってきますので、適宜調整して使用しましょう。

乳液・クリームの種類と選び方

種類 説明
乳液 水っぽいテクスチャーで、スーっと肌になじんでいきます。
みずみずしい感触が好みの方はこちら。
デイクリーム 乳液より油分が多く固いテクスチャー。皮脂膜の補充として使うので、
皮脂の分泌が少ない方におすすめ。目元や口元等油分が少ない
部位に部分的に使うのもあり。日焼け止めが入ったデイクリームも
あります。
ナイトクリーム デイクリームより油分が多く、睡眠中のお肌に潤いを閉じ込め、
滑らかにし健やかな肌に整える。シミやソバカス対策の
夜用美白ナイトクリームもあります。

乳液とクリームを選ぶポイントは、皮脂の分泌量です。

皮脂の分泌が多い方は油分の補給は必要ないため、無理して乳液等を使用する必要はありません

ニキビに悩んでいる方やテカリが気になる方は、油分の少ない乳液を使用したり、部分的に使用する等の考慮が必要です。

反対に乾燥肌の人や、年齢による皮脂の分泌量の低下で肌の油分が少ない方は、肌質等に応じて乳液と油分の多いクリームを併せて使用しましょう。

混合肌の方等、お顔の中でも皮脂の分泌量の差が激しい方は、目元だけはクリームを使う等のポイント使いも必要です。

美容効果を狙ったものであれば、セラミドが配合された乳液や、レチノールが配合されたクリーム等もおすすめ。

乳液・クリームの使い方

[乳液・クリームのつけ方の動画]

step
1
手のひらに適量を出す

適量を手のひらに出します。

個人の肌質や、その日の肌の状況に合わせて量を調節しましょう。

step
2
両手で温める

手に出した乳液を、両手を合わせて温めます。

step
3
乾燥しやすい頬からつけて、つけていく

乾燥しやすい頬から、乾燥の気になる順番につけていきます。

特にテカリの気になる場所は、一番最後につけるか、ほとんどつけなくてもいいでしょう。

油分の多い部位に使いすぎると、テカリやニキビを助長することになります。

step
4
乾燥しやすい目元等は重ね付けしてもOK

特に乾燥の気になる部分は重ね付けしましょう。

潤いを感じながらも、べた付かない程度がベストです。
エミリ

お風呂上がりのスキンケアの順番(全身編)

お風呂上がりのスキンケアの順番 全身のスキンケア

お風呂上りの肌は乾燥しやすい状態なのに、やるべき事が多くてどのような順番でケアしていけばいいのか迷ってしまいますよね。

ここからはお風呂上がりの全身ケアをどのような順番でケアしていけばいいのかについてお話します。

  1. 浴室でクレンジング
  2. 浴室で洗顔
  3. 浴室で洗い髪にタオルを巻く
  4. 浴室で身体をタオルドライする
  5. 浴室でボディーローションを付ける
  6. 顔とデコルテに化粧水をつける
  7. 髪を乾かす
  8. 〔マッサージ〕
  9. 化粧水
  10. 美容液
  11. 〔パック〕
  12. 乳液
  13. 〔ナイトクリーム〕

スキンケアの順番は上記のような流れです。

入浴後はお肌のバリア機能が失われているため、とても乾燥しやすい状態になっています。

メグさん
お肌のためには、お風呂上りから10分以内に保湿しなければならないと聞いた事があります。
メグさん
かと言って髪の毛のケアも怠れません。
安心して下さい。以下のポイントを抑えれば、忙しいお風呂上りも効果的にスキンケア出来ます。
エミリ

ポイント

  • 正しい順番で行えば慌てる必要なし
  • お風呂から上がる前も大事
  • 使用するアイテムは事前に準備

正しい順番で行えば慌てる必要なし

お風呂上り10分以内に保湿しなければいけないと言われているのはナゼか。

10分以内の保湿というのは、お風呂上りに何もしなかった場合に「過乾燥」になってしまうボーダーラインです。

お風呂上りは急激に乾燥が始まるため、適切に保湿をしないと普段の肌より乾燥してしまうということです。

しかしながら、お風呂上り直後のお肌は普段よりも高い水分を保持している状態です。

高い水分を維持しながら全身のスキンケアを行うことができるのが、上記の順番で行う方法です

この順番でスキンケアをすれば、そこまで慌てることなく丁寧に全身のケアができます。

お風呂から上がる前も大事

お風呂の中で出来る事は出来る限り行いましょう。

お風呂上りのスキンケアのスピードは重要ですが、入浴中にできる事を済ませておくことで、お風呂上りのスキンケアを素早く行えます

クレンジングや洗顔はお風呂の中でも行えるため、出来る限り入浴中に行いましょう。

洗った髪も浴室内でタオルを巻いておきます。

タオルを巻く前に髪の毛の水気はしっかり絞りましょう。
エミリ

頭にタオルを巻いたら、今度は全身をタオルドライします。

タオルドライはゴシゴシ擦らず、タオルで水分を吸い取るようにやさしく拭き取ります。

そのまま浴室内でボディーローションを身体につけましょう。

メグさん
濡れたまま使えるボディーローションもありますよね。

身体の保湿をもっと高めたい場合はボディーミルクやボディークリーム、ボディーオイルを使っても良いでしょう。

ボディークリームやボディーオイルは油分が多いため、皮脂線が多く胸元や背中等のニキビができやすい部位への使用は避けた方が無難です。

あなたの身体に合わせて使い分けましょう。

使用するアイテムは事前に準備

お風呂上りに使用するアイテムはすぐに使えるように準備しておきましょう

顔の皮膚は他の部位に比べて薄いため、お風呂上りは特に乾燥しやすくなっています。
エミリ

浴室から出たらすぐに顔とデコルテに化粧水をつけましょう。

 

次に髪を乾かします。しっかりとタオルドライを行った後にブラシで髪をとかし、トリートメントを付けてドライヤーで乾かします。

髪を乾かすのに時間がかかって気になる方は、途中でもう一度化粧水をつけると安心です。

髪が乾いたら、フェイスマッサージを行います。

フェイスマッサージが終わったら、もう一度化粧水をつけて、いつもの顔のスキンケアを行いましょう。

この一連の流れをスムーズに行える様に準備しておく事も、お風呂上がりのスキンケアを素早く効果的に行うために重要です。

夜のスキンケアは何もしないは正しいのか?

夜のスキンケアは何もしないは正しいのか?

夜のスキンケアは何もしないという方がいらっしゃいます。

ここまで読んで頂いたあなたなら分るかと思いますが、肌を綺麗にしたい女性にとって、何もしないのはNGです。

若くてお肌の状態がとても良い場合や、肌のシワやシミ等を全く気にしない男性等はこの限りではありません。

いつまでも綺麗な肌を保つには、夜のスキンケアもしっかりと行うことが大切です。

 オールインワン化粧品ではダメ?

オールインワン化粧品ではダメ? 悩む女性

オールインワン化粧品は化粧水から乳液まで、1つの化粧品で行えるものです。

お手入れ時間を短くしたい方や、化粧品代を抑えたい方に大変人気です。

オールインワン化粧品は、たまに使う程度であれば特に問題ありませんが、長い目で見るとあまりおすすめできません

理由は3つあります。

  • 自分の肌質に合ったものを選べない
  • 期待できる効果が各段に弱い
  • 季節の変化やトラブルに対応できない

効果的なスキンケアを行う為にも、オールインワン化粧品に頼り過ぎるのも良くありません。

あなたの肌に合ったお手入れをしてあげましょう。

スキンケアの正しい順番(まとめ)

スキンケアの正しい順序のまとめ 顔を洗う女性

肌を健やかに美しくする為の化粧品も、一つの製品だけで全ての目的を叶える事はできません。

それぞれの使用目的・用途に合った製品を選び、これを正しい方法・順番で使う事が大切です

肌のお手入れの目的は、肌を清潔にし、健康に保つこと。潤いを与え、ハリと艶をもたせることです。

トラブルに影響されない健康で丈夫な肌になり、いつまでも若々しく美しい肌を保ちましょう。
エミリ
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エミリ

ビューティーコンサルタントの「エミリ」です。 元資生堂美容部員で、化粧品店舗やエステスクールの経営、スピーカーとして講演等もしていました。 「結果の出る美容」が大好きで、メーカーにこだわらず商品にこだわり、色々な化粧品メーカーの商品研究や勉強会、研修会にも参加して勉強しています。 今は個人や店舗経営者向けにアドバイザーをしています。 詳しいプロフィールはこちら 保有資格: 「エステティック講師」 「メンタルヘルスカウンセラー」 「着物着付講師」 「ビューティーコンサルタント」

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